診療案内

よくあるご質問

治療について

脳動脈瘤の血管内治療の時間や入院日数は?
脳動脈瘤の血管内治療の時間は約1時間半ほど。
血管内治療の傷はチューブ(カテーテル)を挿入する太もも付け根の針穴だけですから翌日には歩けますし、ほとんどの方が術後4〜5日で退院し家庭や社会に復帰しています。
未破裂脳動脈瘤が、3ミリくらいで経過観察なのですが、とても不安です。
手術できないでしょうか?
我々は治療を考える大きさを4〜5mm以上としています。多くの施設もそうであろうと思います。
ただ確率は低いものの3ミリでも破裂しないとは言えません。年齢がお若い、部位が比較的破裂しやすい、形がいびつであるなどを加味して治療を検討する場合はあります。
不安な場合は脳神経血管内治療の専門医を有する脳神経外科医や神経内科医に相談することをお勧めします。
開頭手術に比べると再発率が高いと聞いたのですが、本当ですか?
動脈瘤の入り口(ネック)が広い動脈瘤ではコイルで完全に閉塞することが難しく再発も少なくありませんでした。
しかし数年前から未破裂動脈瘤に対してステント治療が可能になり劇的に再発が減っています。これから出てくる発表では血管内治療の方が極端に再発が多いと言うことはないと思われます。
入り口が広い動脈瘤や大型の動脈瘤などは、血管内治療に向かないと聞いたのですが血管内治療できますか?
入り口が広いためコイル治療が不可能であった動脈瘤も最近では治療が可能になっています。スプリングのように自ら広がる金属のメッシュの筒(ステント)を動脈瘤の入り口(ネック)を覆うように血管の中に留置しその隙間からコイルを充填します。ステント併用コイル塞栓術を多く手がけているのが当院の特徴です。 手術前 治療後 図
脳動脈瘤のコイル塞栓術では造影剤が必須だと聞きますが、
造影剤にアレルギーがある場合、コイル塞栓術は受けられないのですか?
かなり以前の造影剤でアレルギーがあった方でも最近の造影剤では症状の出ない方もいます。
軽度のアレルギーの方では術前からステロイドを使用しながら安全に治療ができます。
重度のアレルギーの場合は非常に稀で福岡脳神経外科病院では経験はありません。ただし血管撮影でも血管内治療でも重度のアレルギー症状が出ることを想定して万全の体制を備えています。
どうしてもヨード剤が使用できない重度のアレルギーの既往がある方ではヨード剤を使用しないで行う方法も検討します。
塞栓術中に脳動脈瘤が破裂することはないのでしょうか?
2017年4月の開院から2020年10月までに400件以上の未破裂動脈瘤を治療しましたが、術中破裂は1件だけ生じました。幸いすぐに止血でき動脈瘤の治療も完遂できました。その後、患者さんは順調に回復、退院し元通りの生活に戻られています。

血管内治療に用いるプラチナ製のコイルは、マイクロカテーテルから押し出されると球状を形成するように形状記憶がついていて糸のように柔らかい性状です。
それでも「術中破裂」は、最大限の注意を払い最善の治療を施しても低い確率ながら「回避不可能」であると言えます。破裂しても多くはコイル操作を続けることで止血でき大事には至りません。しかし希には重大な合併症を生じる可能性はあります。リスクをゼロにすることはできませんが、限りなくゼロに近づける努力をしています。
フローダイバーター治療はどれくらい経験がありますか?
FREDというフローダイバーターによる動脈瘤の治療を2020年6月から2021年8月までの期間で140回行った経験があります。

治療後

血管内治療のあと、体や頭が痛いことはありますか?
通常、治療後に痛みを訴える方はあまりいません。一番多いのは安静で寝ているために腰が痛いと言われます。福岡脳神経外科病院では術後3〜4時間は足を伸ばして安静にしていただきますが、それを過ぎたら少しずつ足を動かしたり横に向いてもらったりしています。軽度頭痛やふらつきなどは、全身麻酔の影響もあり2〜3日訴える患者さんがいますが、お薬で軽快します。針の穿刺部位は多くの方は翌日には気にならなくなるようです。
午前中に治療が終われば夕方にはベッド上に座ってデスクワークを開始する方もいますし、多くの患者さんは翌日の朝から座り始めて食事を開始でき、その後トイレにも歩いていけるようになります。未破裂動脈瘤の治療では術後3〜5日で退院します。
治療の後は、抗血小板剤を生涯飲み続けないといけませんか?
コイル単独で治療した場合は術後は服用いただきません。
ステント併用コイル塞栓術とフローダイバーター治療では治療後3−6ヶ月間2剤の抗血小板剤を服用していただき、その後半年間1剤を服用いただいています。
経過が順調であれば多くの患者さんで1年間くらいで服用を中止しています。
塞栓用コイルやステントを入れた場合、MRI検査はできなくなりますか?
必要あれば術直後からでも検査しています。
コイルやステントによって近傍の画像が一部乱れる(金属アーチファクト)場合があります。しかしその他の検査(エコー、CT、血管撮影)で情報を補うことは可能です。

当院での診療について

紹介状がないと受診できませんか?
紹介状をお持ちいただかなくても受診可能です。
他の病院で開頭治療を勧められてるのですが、こちらでの血管内治療を希望しています。
当院で血管内治療について説明を望まれる場合には、月曜か木曜の風川の外来を受診していただくことをお勧めします。
他の病院や診療所で動脈瘤と診断されている場合には、紹介状をお持ちいただけますと幸いですが、お持ちでなくても受診可能です。受診当日は、外来でMRIの検査を行って説明させていただきます。
どうしても月曜、木曜の受信が難しい場合は、ご都合の良い曜日にお越しください。外来受付で風川受診を希望するとお申し出ください。お待ちいただければ可能な限り診察させていただきます。
セカンドオピニオンは受けられますか?
セカンドオピニオンを求められる患者さんにも対応させていただいております。
また、メールでのご相談も随時お受けしております。
当院で治療を受けた患者さんが、地元に戻られてもかかりつけ医との良好な関係を維持できるようにできる限りの配慮をいたします。

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診療科目
脳神経外科、神経内科、
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代表092-558-0081