脳の病気

頭部外傷・頸部外傷

頭部外傷は日常生活でよく遭遇する出来事です。交通事故・転倒転落事故・スポーツ外傷等毎日のように外来受診や救急搬送されてきます。また、頭部外傷に伴って頸部外傷は常に頭に入れておかなくてはなりません。

急性硬膜外血腫

外力と同側に出血することが多く、多くは頭蓋骨骨折を伴います。中硬膜動脈・静脈洞・骨折部からの出血で、頭蓋骨と硬膜の間に血腫ができます。CT検査で凸レンズ状の血腫を呈し、脳の損傷を伴うことは比較的少なく、血腫除去術を行えば、予後は良好です。



急性硬膜下血腫

外力と反対側に出血することが多く(反衝損傷)、外傷性クモ膜下出血や脳挫傷を伴うことが多く重症です。脳表の血管・橋静脈・脳挫傷から出血します。頭部外傷直後より、意識障害の程度が強く、急性頭蓋内圧亢進症状と脳の局所症状を認めます。CT検査で三日月状の血腫・クモ膜下出血・脳挫傷・急性脳腫脹 を呈します。直ちに広範囲減圧開頭術と血腫除去術が必要ですが、予後不良のことが多いです。



慢性硬膜下血腫

頭部外傷後3週間以上(多くは6~8週間)経ってから、慢性頭蓋内圧亢進症状・軽度の神経症状を呈してきます。血腫被膜から出血し、急性増悪の像を呈することもあるので、脳卒中と紛らわしいこともあります。受傷は軽微なことが多く、患者自身も外傷の既往を忘れてしまっていることもあり、脳萎縮のある老人、大量のアルコール長期間摂取の高齢者に好発します。手術をすれば、一般に予後は良好です。



頸椎・頚髄損傷

頭部外傷時見落としてはならないのが頸椎・頚髄損傷です。特に、意識状態が悪い患者や泥酔している患者は、運動麻痺が分かりにくい場合があります。また、もともと頸椎椎間板ヘルニアや頸椎後縦靭帯骨化症で頸部脊柱管狭窄がある場合は軽微な頭部外傷で頚髄損傷をきたすことがあります。頸椎前方・後方固定術や脊柱管拡大術(椎弓形成術)を行うこともあります。

(文責:髙橋 伸明)
頭部外傷は日常生活でよく遭遇する出来事です。交通事故・転倒転落事故・スポーツ外傷等毎日のように外来受診や救急搬送されてきます。また、頭部外傷に伴って頸部外傷は常に頭に入れておかなくてはなりません。

急性硬膜外血腫

外力と同側に出血することが多く、多くは頭蓋骨骨折を伴います。中硬膜動脈・静脈洞・骨折部からの出血で、頭蓋骨と硬膜の間に血腫ができます。CT検査で凸レンズ状の血腫を呈し、脳の損傷を伴うことは比較的少なく、血腫除去術を行えば、予後は良好です。



急性硬膜下血腫

外力と反対側に出血することが多く(反衝損傷)、外傷性クモ膜下出血や脳挫傷を伴うことが多く重症です。脳表の血管・橋静脈・脳挫傷から出血します。頭部外傷直後より、意識障害の程度が強く、急性頭蓋内圧亢進症状と脳の局所症状を認めます。CT検査で三日月状の血腫・クモ膜下出血・脳挫傷・急性脳腫脹 を呈します。直ちに広範囲減圧開頭術と血腫除去術が必要ですが、予後不良のことが多いです。



慢性硬膜下血腫

頭部外傷後3週間以上(多くは6~8週間)経ってから、慢性頭蓋内圧亢進症状・軽度の神経症状を呈してきます。血腫被膜から出血し、急性増悪の像を呈することもあるので、脳卒中と紛らわしいこともあります。受傷は軽微なことが多く、患者自身も外傷の既往を忘れてしまっていることもあり、脳萎縮のある老人、大量のアルコール長期間摂取の高齢者に好発します。手術をすれば、一般に予後は良好です。



頸椎・頚髄損傷

頭部外傷時見落としてはならないのが頸椎・頚髄損傷です。特に、意識状態が悪い患者や泥酔している患者は、運動麻痺が分かりにくい場合があります。また、もともと頸椎椎間板ヘルニアや頸椎後縦靭帯骨化症で頸部脊柱管狭窄がある場合は軽微な頭部外傷で頚髄損傷をきたすことがあります。頸椎前方・後方固定術や脊柱管拡大術(椎弓形成術)を行うこともあります。

(文責:髙橋 伸明)
診療時間について

平日

[午前]診察 9:00~12:00 (受付8:30~11:30

[午後]診察 13:30~16:30 (受付13:00~16:00

土曜

[午前]診察 9:00~12:00 (受付8:30~11:30

休診日日祝・年末年始

※急患は24時間対応いたします。

診療科目
脳神経外科、神経内科、
リハビリテーション科
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代表092-558-0081